これまで農業はITとはあまり縁がないと思われがちだったが、昨今はIT技術を取り入れた効率化に注目が集まっている。
ITを取り入れた農業はスマート農業と呼ばれ、様々な技術の導入が検討されている。

その一つの例としてまずあげられるのが、無人トラクターだ。トラクターを使って畑を耕す場合、当然人が乗って運転を行わなければならないが、IT技術を取り入れることでラジコンのようにトラクターを操作すれば運転手を必要としない。
また、農薬散布もドローンを使って行えば田んぼや畑に入らずともスムーズに作業を終えられる。

これまで農業はほぼすべての作業を人の手によって行ってきた。耕運、農薬散布はもちろん、ハウスの温度管理や散水など、農業には様々な作業がありそれぞれが大変な仕事であるが、ITを取り入れ活用していけば作業効率は格段に上がり、また労働力不足の解消にも繋がっていく。
それぞれ作業を上手くマニュアル化、プログラム化していけば農業技術の継承にも繋がっていくだろう。

また、農業において欠かせない化学肥料や農薬の使用に関しても、ITを取り入れたスマート農業ではプログラム化によって使用量を削減、あるいは全く使用せず栽培できるようにもなり、環境保全の点でも貢献していける。

ITを活用しロボットと農業を組み合わせることは、積み重ねたデータを活用しさらに生産物の品質向上や食料自給率にも繋がっていく。こうしたドローンなどのIT技術を活用したシステムは今後ますます注目され、さらなる技術革新に伴い農業分野とそれに携わるエンジニアの未来は明るいだろう。